クライバーンコンクール、最終結果

クライバーンコンクール、最終結果が発表されました。

ゴールドメダル
ソヌ・イエゴン(韓国、28歳)

シルバーメダル
ケネス・ブロバーグ(アメリカ、23歳)

ブロンズメダル
ダニエル・シュー(アメリカ、19歳)

聴衆賞
レイチェル・チャン(香港、25歳)

室内楽賞
ダニエル・シュー(アメリカ、19歳)

委嘱作品賞
ダニエル・シュー(アメリカ、19歳)

ジョン・ジョルダーノ審査員長賞
キム・ダソル(韓国、28歳)

Raymond E. Buck審査員賞
レオナルド・ピエルドメニコ(イタリア、24歳)

審査員賞
イーケ・トニー・ヤン(カナダ、18歳)

ファイナルの演奏をすべて聴き終えたところで、正直言って誰が優勝するのか、入賞しそうなのか、全然予想がつかなかったので、結果を見て、そうか…となんとなく納得した次第です。ファイナリストはみんなそれぞれの魅力があって、審査のうえで何を重要視する人が多数派かで結果が変わるのだろうなという感じでした。
関係者や一般のお客さんの意見を聞いていても、多くの人が一致して、この人際立ってるねーと言っている人がいないというか、いろいろな人の、この人すばらしいと言っている人がバラバラというか。コンテスタントの中にも、一貫してノリまくっているみたいな人がいなかったというか。
きっと別の結果でも、そうか…と思ったかもしれません。とはいえ、ソヌさんは室内楽でもコンチェルトでもソロでも、落ち着いた演奏、そしてときどき、普段シャイっぽい雰囲気の内に秘めているなにかを大放出するような、情感豊かな演奏を聴かせていたと思います。クライバーンならではの3年間にわたるコンサート契約の中で、ピアニストとしての魅力、スターらしさが花開いていくことに期待します。

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結果発表のあとには記者会見が行われ、その後、コンテスタントや審査員、関係者やホストファミリー、ボランティアみんなが参加するクロージングパーティーが行われました。

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去年までこのパーティーは、ホテルの宴会場みたいなところで行われていたのですが、今回はダウンタウンに新しくオープンしたサンダンススクエアという広場の一角のレストランで行われていました。
半分屋外で会場の見通しも悪く、しかも近くのステージでは大音量でバンド演奏が行われているという、異常に取材のしにくい環境でありました。
それでも、入賞者やそのほかのコンテスタント、審査員の児玉麻里さんなどに少しお話を聞けましたので、順次ご紹介したいと思います。

ちなみに先に白状しておきますが、肝心のソヌ・イエゴンさんのコメント、取り逃しました…。
ようやく捕まえたと思ったら、ホストファミリーがなにか呼んでいるからちょっと待って、というので、じゃあ絶対に帰る前にインタビューお願いしますよ!とご本人とホストファミリーに念を押してリリースしたところ、あっさり帰られてしまいました。びっくり。どの入賞者よりも先にいなくなっていましたよ。これ、彼のためのパーティじゃなかったのという素朴な疑問。お疲れだったのかな。
こういう場面で遠慮はいけませんね。迷惑と思われたくないビビり精神が災いしてしまいました。つくづく自分はこういう仕事に向いてないと思いますね、ええ。

とはいえ、ソヌさんのホストファミリーの人が証言する「犬とソヌさんの関係」、そして「トニー君のシャツの謎」など情報収集したので、後日ご紹介しますね。(いらない?)