19:19のミステリー


5月13日には、オープニングコンサートが行われます。
演目は、バルトークの「2台ピアノとパーカッションのためのソナタ」、
ストラヴィンスキーの「結婚」、モーツァルトの幻想曲ニ短調K.397 、
そしてベートーヴェンの合唱幻想曲。
ピアノは過去の入賞者たち。
すごく凝ったプログラミングは、元ピアニスト、ジャーナリストだったという
コンクール事務局のディレクター、Idith Zviさんによるものらしいです。


こちらはリハーサル終了後の風景。
ファツィオリの方にリクエスト中のトリフォノフ。
重要なことを言おうとしているとき、
相手にものすごく近寄って一気にしゃべる様子は相変わらず。

しかしひとつ大きな異変が。

…セカンドバッグ!?(しかもなんかでかい)

トレードマークだったななめかけ鞄は卒業したのでしょうか。(どうでもいい話ですみません)
後日インタビューをする予定なので、
そのあたりを中心にじっくり話を聞いてみようと思います。(冗談です、ちゃんと音楽の話も聞きますよ)


一方こちらの写真左から2番目はバルトークで登場する、
第12回第4位入賞のDavid Fungさん。
豊かにピアノを鳴らし、すごく楽しそうに弾いていました。
ニコニコ素敵なご両親と、コンクールのアーティスティックディレクター、Idith Zviさん(右)。

コンサートは、ライヴ配信される予定です。
13日20時開演、日本時間だと14日深夜2時とちょっと遅い時間ですが、
(記載してあった開演時間が間違っていました。申し訳ありません!)
ぜひチェックしてみてください。
たぶん配信されるのはこちらのサイトのはずです。

そして夜は、テル・アビブ郊外でトリフォノフの師匠でもある
セルゲイ・ババヤン氏のリサイタルがあるというので行ってきました。
リスト、バッハ、ショパンの小品が組み合わされ、考え抜かれたプログラムで、
アンコールはなし。
よほど曲目的に意味があると思わない限り、基本的にアンコールは弾かないらしいです。
ピアノが唸りを上げるような爆発的な音、なめらか~なレガート、さすがの演奏でした。
日本にもっと来てくれたらいいのに。


ところでこちらが今日のチケット。
どこに何が書いてあるのかさっぱりわかりませんが、
19:19…これは何かのコード番号ではなく、開演時間です。
なんと中途半端な時間。
近くに座っていたトリフォノフに、
「なんで19時19分なの?19はババヤン先生の好きな数字なの?」
と聞いてみましたが、
「全然わからない。このコンサートだけ特別みたい。ミステリーだ」
と言っていました。
ミステリー…。