コンクール期間中、ピアニストの大切なパートナーとなる楽器。
ここ数回のヴァン・クライバーンコンクールのように、
1社のメーカーのピアノから選ぶスタイルをとっているコンクールもありますが、
多くのコンクールの場合、数社のピアノの中から選ぶという形になっています。
今回ルービンシュタインコンクールのステージにあがるのは、
ふたつのメーカーのピアノ。
世界のコンサートホールでの常設率がダントツでナンバーワンだという、
お馴染みのアメリカの老舗メーカー、スタインウェイ&サンズ。
そして、最近急激に存在感が増大しているように思えてならない、
創業1981年、イタリアの新進メーカー、ファツィオリ。
この2択です。なんかすごいでしょ。
今回、日本のピアノメーカーは参加していません。
普段はコンクールの取材に行くと、
バックステージは日本の技術者さんだらけでとても落ち着くのですが、
今回はそうじゃないので、ちょっとさみしいです。
とはいえ、ファツィオリの調律を担当するのは日本人の方です。
それはそれで、良く考えるとすごいことですよね!
そして、今回使用するファツィオリのピアノはトリフォノフが選定したとのこと。
ヘンタイ(いい意味で)が弾きこなして良いと感じる特別なピアノで、
他のピアニスト達は大丈夫なのだろうか…
というささやかな疑問はさておき、どんな音色の楽器なのか、
まず13日夜のオープニングコンサートで確かめることができそうです。
(こちらもライブ配信ありですよ!)
そんなわけで、今回のコンクール取材では、
コンクールのステージで使われるピアノの情報、
調律技術者さんの現場での動きに注目し、
ピアニストとピアノの関係にも迫ってみようと思います。
ちなみに、ファツィオリの情報については、
日本総代理店のピアノフォルティの公式ブログに、
けっこうな裏ネタが登場しそうな気配なので、あわせてチェックしてみてください!