4日間にわたる1次予選が終わり、結果が発表されました。
今回の審査員勢の好む傾向をつかむ最初の瞬間です。
通過者と2次予選の演奏順は以下のとおり。
◇Monday, May 29
10:00 a.m. Su Yeon Kim, South Korea, 23
10:50 a.m. Leonardo Pierdomenico, Italy, 24
11:55 a.m. Ilya Shmukler, Russia, 22
2:30 p.m. Dasol Kim, South Korea, 28
3:20 p.m. Tristan Teo, Canada, 20
4:25 p.m. Martin James Bartlett, United Kingdom, 20
5:15 p.m. Daniel Hsu, United States, 19
7:30 p.m. Yury Favorin, Russia, 30
8:20 p.m. Yutong Sun, China, 21
9:25 p.m. Luigi Carroccia, Italy, 25
◇Tuesday, May 30
10:00 a.m. Georgy Tchaidze, Russia, 29
10:50 a.m. Kenneth Broberg, United States, 23
11:55 a.m. Rachel Cheung, Hong Kong, 25
2:30 p.m. Sergey Belyavskiy, Russia, 23
3:20 p.m. Tony Yike Yang, Canada, 18
4:25 p.m. Yekwon Sunwoo, South Korea, 28
5:15 p.m. Han Chen, Taiwan, 25
7:30 p.m. Honggi Kim, South Korea, 25
8:20 p.m. Rachel Kudo, United States, 30
9:25 p.m. Alyosha Jurinic, Croatia, 28
結局、傾向のようなものはよくわかりませんでしたが、おもしろいピアニストがたくさん残っていると思います。
課題曲の設定からもわかるように、クライバーンコンクールは、すぐに第一線の演奏活動を行えるような成熟したピアニストを求めている傾向にありますが、今回はどうなのでしょう。審査委員長を務めるのが指揮者(レナード・スラットキンさん)というのも特殊で、審査員の顔ぶれもこれまでと少し違います。
これはきっと通るだろう!と思ったピアニストたちは、何人も通過している一方、何人かは通過していなくて、とても残念でありました。
結果的には、超絶技巧バリバリのピアニストから、わりとふわっとした演奏のピアニストまで、いろんな人が通過したという印象。コンクールというのはわかりません。
(恒例の、上方からの集合写真撮影に備える面々。なんかおもしろい写真)
2次予選では、20人のコンテスタントが10人ずつ2日間で一気に演奏してしまいます。一人45分、自由な演目によるリサイタルです。
間を空けずにすぐに始まってしまうので、まずは急ぎ、結果発表後の何人かのコンテスタントの様子を。
イーケ・トニー・ヤンさん。
ステージ楽しんだ?と聞いたら、まあ…大丈夫…みたいなリアクションだったように感じたのは気のせいかな。確かにちょっと調子出ない感じだった印象。
ピアノのことをいろいろ言っていましたが…とりあえず結果に安心した様子でした。
イリヤ・シュムクレルさん。
結果に安心したのかなかなかのハイテンションでありました。もう明日弾かなきゃいけないから準備しなくちゃと言っていました。
横にいたホストファミリーの女性に「浜松コンクール以来で久しぶりに会う」と我々が説明すると、アメリカの人っぽい、やはりなかなかのハイテンションで(偏見すみません)「ワーオ!それはすごいわね!世界はなんて狭いんでしょう!」と言われました。こういうのって世界は狭いっていうのか??
アリョーシャ・ユリニッチさん。
ワルシャワ以来でお会いしましたが、やはりハイテンションで、とても嬉しそうな様子でした。
「1次から2次に行けるかが一番心配なところだけど、ここを越えられたから、あとのステージは楽しめると思う」と、相変わらず瞳を輝かせながら話していました。