エリック・ルーおまけインタビュー


【家庭画報の特集、ジャパン・アーツのガラコン冊子、ジャパン・アーツHPなどで書いても、
さらに書ききれなかったコメント(ユル会話中心)を紹介していきます】

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エリック・ルーさん(第4位)

─ショパンコンクールという場で演奏した経験は、ご自身にとってどのようなものですか?

ワルシャワ・フィルハーモニーホールで演奏することは、とてもスピリチュアルなものを感じる経験でした。聴衆、審査員と音楽を通じてコミュニケーションをとり、伝えたいことをできるかぎり伝えようと考えながら演奏していました。

─全ステージ終わって、今のご気分は?

またモチベーションを高めて、もっと勉強したいですね。

─えっ。それじゃあコンクールが終わって今何がしたいと言われたら、練習?

今すぐは、さすがにいいです(笑)。

─ピアノを始めたきっかけは?

姉がピアノを習っていて、レッスンや音楽を一緒に聴いているうちに、僕もピアノを習いたいといったようです。最初についた先生がすばらしい方でした。

─それにしても、指が超細いですよね。

そうなんです、僕は全体的にスキニーだからね……(笑)。

─ところで、今回はソロでヤマハのピアノを、ファイナルの協奏曲でスタインウェイのピアノを演奏されていました。春に優勝されたマイアミのショパンコンクールでも、ソロでスタインウェイを弾いていて、ファイナルの協奏曲のときにファツィオリに変えて弾いたそうですね。

はい、そうでしたね。僕はけっこうピアノの好みがはっきりしているほうなのですが、マイアミのコンクールでは、3次までスタインウェイを演奏していたらピアノが疲れてきたような気がして、変えることにしました。別のピアノを弾くことによって、楽器がまたいろいろなことを提案してくれるような気がしたからです。また改めて表現の可能性が広がるというか、音を強制しなくても自然に鳴らせるような気がしたというか……。
今回のショパンコンクールでも同じ理由で、ヤマハから、最後にスタインウェイに変えました。二つのピアノは音が大きく異なりましたが、タッチの意味では、順応することにまったく問題はありません。
ヤマハはコントロールが簡単で、色彩のレンジが多様でした。スタインウェイは、セレクションのときは少しブライトすぎるように感じたのですが、ファイナルのころにはとても良い状態になっていました。

◇◇◇

以上、エリックさんのおまけインタビューでした。
指の細さの話ですが。
ふとエリックさんが指を顔の前で組んだのを見たら、あまりに指が長くて、しかもひょろんと細かったのでびっくり。そして、強く鍵盤に押しつけたらポッキリいってしまいそうだと、勝手にハラハラしたとう。
ナナフシっていうんですかね、枝っぽい昆虫がいますけど、あんな感じといいましょうか……(例えが悪すぎてすみません!)。
とにかく、あの指であのしっかりした音が出るというのが、なんとも不思議でした。
「24のプレリュード」など、最後の音をグーでいって、「グーでいった!!」と思った方も多いと思いますが、たしかにあの華奢な指であのパワーをかけたら本当にポッキリいきそう。
1次予選のとき、17歳かぁ、若い人なのだなと思いながら演奏を聴き始めましたが、このプレリュードを弾いた3次の頃にはうっかりそれを忘れ、プロフィールを見てびっくりするという、最初に発見してあった罠に引っかかっておどろくというか、そんな気分になりました。本当に落ち着いたピアニストです。

★ガラコン会場で販売される、ジャパン・アーツ公式プログラム冊子や、
下記サイトもあわせてご覧ください。もう少し真面目です。
ジャパン・アーツHP エリック・ルーインタビュー ←【近日公開】

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