今年のショパンコンクール、さまざまな才能に出会えたとても楽しい3週間でした。
が、時々、「やっぱり5年前の前回はすごかったよなぁ」と思わずにいられなかった方も多いのではないでしょうか。
先日もちょうど某メーカーの方と、「今回は結果発表を待っているとき、人が多いのを嫌ってほとんどのファイナリストがホワイエに降りてこなかった。今の子ってそうなのかな。5年前のファイナリストはなんかちょっと違ったよね」という話をしていました。
(そのうえ今回は過去数回と違い、発表前に一度ファイナリストが集められて説明会?があり、発表時も前方に集められていたので、過去のように、優勝者のまわりもみくちゃで大変!というようなこともなく。)
時代とともに若者のタイプの傾向って変化していくのかな、なんて思ってしまいました。
まあ、単にキャラクターの違いかもしれないけど。前回のファイナリストって全体的に外的影響からの耐性強そうだったもんな。
さて、コンサートシーズン真っ盛り。
前回のショパンコンクール人気者たちが来日しますね。
まず今日ご紹介するのは、すでにツアーは始まってしまっていますが、ダニール・トリフォノフのツアー。10月28日の京都公演をスタートに、リサイタルと、チェコ・フィルとのコンチェルト3公演です。コンチェルトはラフマニノフの2番。
10月29日(木) 東京オペラシティ コンサートホール
☆10月31日(土) サントリーホール
☆11月1日(日) 愛知県芸術劇場コンサートホール
☆11月2日(月) アクトシティ浜松 大ホール
☆:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演(ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番)
東京でのリサイタルは今夜29日です!
シューベルトのソナタ18番と、ラフマニノフのソナタ1番の入っているプログラム。
ダニール、我々をアッチの世界に連れて行く気まんまんと思っていいでしょう。
ぎりぎりの紹介ですみませんが、当日券もあるようですのでお時間ある方はぜひ。
さっきちょっと過去の情報を検索していて、たまたま2010年4月、前回ショパンコンクールの予備選の時期のあるメールを発見しました。とあるコンクール評論家のおじさんと、「トリフォノフって何者?」「なんで予備選免除なの?」「聞いても誰も知らないんだけど」という会話をしているメールでした。それが今や彼もこんな状況ですからね。人生わからないものだなぁ。