客引きがお上品になっていたデリー空港


デリーに到着しました。
5年ぶりのインディラ・ガンディー国際空港はものすごくきれいになっていて、
さらに空港を出たところの客引きも大変お上品で控えめだったので、びっくりしました。
外がどこもかしこも薄暗くてもんやりしている風景は、相変わらず。

とはいえガイドブックによると、この空港からの真夜中のタクシーで、
そのままあやしい旅行会社に連れていかれ(目的地として伝えたホテルは潰れたとか言って)
高額ツアーを組まされるトラブルが後をたたないそうです。
なんでそんなところに連れていかれて黙って契約することになるのか疑問に思いますが、
なんかそういう気持ちになるんでしょうね。
インドひどい、とも思いますが、オレオレ詐欺も似たようなもんでしょう。
老若男女問わずひっかかるというのが、インド版の大きな違いかな。
ま、そこ、けっこう大きな違いですね。
人間の心理というのはよくわからなものです。

ところで今回の旅のひとつ目の目的は、
私が学生時代に研究していたインドの仲間たちに会いにゆくことです。
私は学生の時、伝統的な職能を生かした自立支援プロジェクトの研究として、
インドのフォークパフォーマーのスラムで調査をしていました。
わかりやすいものだと、蛇遣いとか、ああいう方々が一つの例です。
カースト制度では、基本的には世襲で職業が決まっているので、
蛇遣いファミリーは代々蛇遣い。
蛇遣いのコロニーに遊びに行くと、
あっちこっちに蛇の入った布袋と一緒に日向ぼっこしているおっさんがたくさんいるという。
(蛇って布袋に入れておくとおとなしくなるんだって)
ちなみに私が一番よく触れあっていたのは、
ラジャスターン出身のパペット遣いの人たちです。
明るくて気のいい人が多い一族でした。

こういうパフォーマンスにはだいたい
素晴らしくエネルギッシュな音楽がくっついているので、
随分前から、いつか彼らを日本に招聘したいと思って少しずつ動いては頓挫してきました。
今回は、いよいよそれを実現するための下準備をします。

他にもいくつかの無謀な野望がありまして、
今回はそのためのリサーチをしようと思っています。
がんばるぞ。