ルービンシュタイン国際ピアノコンクール ガラ・コンサート


昨年5月にイスラエルのテル・アビブで行われたルービンシュタイン国際ピアノコンクール。
今はちょうど、前々回優勝のガヴリリュクが来日中ですね!
第14回は、ウクライナのアントニ・バリシェフスキーさんが優勝に輝き、
また、その他にも今後注目したい若手ピアニストと出会えるコンクールでした。

コンクールが終わって間もなく、
イスラエルではパレスチナの紛争激化などもあり、一時はどうなることかと思いましたが、
8月の終わりには停戦合意があり、今は表面上、再び静かな状態になっているようですね。
ドイツ人のジャーナリストが9月の休暇でテル・アビブに行ったそうですが、
その時点でもう、「すごく静かで普段通りの感じだった」とのこと。
この地域に詳しい方が「何年か毎にこういう紛争が起きているんだし…」と言っていましたが、
確かに思い返してみればその通り。
現地の人にとっては珍しいことではないのかもしれません。
そして国際社会の関心も、次に何かあるまでまた薄らいでしまうという。

さて、話を本題に移して、ガラ・コンサートのご紹介です。
1月22日の浜離宮朝日ホールをスタートに全国5会場でツアーが行われます。
浜離宮と宗次ホールでは、なんと昼・夜の2回公演!
日程の詳細はこちらです。

このコンクールは、本選最終ラウンドで6人中5人がファツィオリのピアノを演奏したことも注目を集めました(詳細はこちらの現地レポートから)。
そんなわけでこのコンサートは
ファツィオリの日本総代理店ピアノフォルティによって企画されています。
よって使用ピアノはもちろんファツィオリ。
ほとんどの会場に持ち込むことになるわけですが、
聞くところによると、福井のホールにはファツィオリが常設されていて、それを使用するとか。

今回出演するのは、1位のバリシェフスキー、2位のスティーヴン・リン、
そして1次からファツィオリを弾き続けていたファイナリストのマリア・マゾ。
3人の演奏を紹介する動画はこちらです。

マゾさんの卓越したファツィオリ遣い、
スティーヴン・リンさんの驚くほど豊かな音と表情に、期待。
そして、バリシェフスキーさんの真面目な性格が滲み出ているような
やたらシブいプログラムも気になります。
プログラムBではヴァルディ審査委員長が
「今まで聴いた中で一番」とコメントしていた「展覧会の絵」も演奏されますから、
改めてじっくり聴いてみたいです。

バリシェフスキーさん、優勝後はいろいろな演奏会に招かれていると思いますが、
やはり今もまだ、一瞬フルフェイスのヘルメットに空目しそうになる
あのワイルドなヘア&ひげスタイルなのでしょうか。
そのあたりにも、要注目。