今年も、なぜか毎年恒例となった
ニコライ・ホジャイノフさんから日本のファンのみなさんへの、
新年のメッセージをお預かりしましたのでご紹介します!
My dear Japanese fans!
I wish all of you a Happy New Year! Thank you for supporting me for the whole year, caring about me and feeling happy for me and my successes. My concerts in Japan in November were so enjoyable and pleasant because of you.
I was very happy to see you at my concerts, I always feel your love, your warmth and that is why I happily share with you a piece of myself, of my soul. It is a great joy to talk to you with a language of music, I cherish your sincerity and the trusting atmosphere that is always there at my concerts.
I am always looking forward to seeing you.
I wish all of my fans bright, unforgettable encounters and events in the New Year! Great health, peace and warmth in your homes!
I am very proud to have many sincere friends in Japan.
Love,
Nikolay Khozyainov
例によってざっくりと内容を訳しますと、
いつも自分を支え、気にかけ、成功を喜んでくれて感謝している、
11月の日本でのコンサートはみなさんのおかげでとても幸せなものだった。
演奏会でみなさんに会い、愛を感じられることはとてもうれしく、
だからこそ自分の魂の一部をみなさんと分かち合いたいと思う。
演奏会で感じる、みなさんが自分の音楽を信じてくれている雰囲気にとても感謝している。
みなさんにとってこの新しい年が、輝かしく、
忘れられない出会いと出来事にあふれていること、
そして健康と平和と家庭のあたたかさがあることを祈っている、
心から思ってくれる友人たちが日本にいることを誇りに思っている。
…というようなことなどが書かれています。
昨年11月の来日時には、
東京、大阪、さいたまでリサイタルを、金沢と札幌ではコンチェルトを演奏。
リサイタルでは、鮮やかな物語を感じるストラヴィンスキー「ペトリューシュカ」、
いろいろなタッチが繰り出されるシューマンの「幻想曲」などを聴かせてくれました。
(とくにペトリューシュカは、声のいいロシア人のおじさんが
生き生き語っているような演奏だったのが妙に印象にのこりました。
ポーランドあたりのテレビで、外国のドラマの吹き替えを男性も女性も子供も、
おじさんが全部一人でなかなかの臨場感とともにやっているのを見るけど、
なんとなくあれを思い出したという)
そして札幌では、札幌交響楽団、飯守泰次郎さんとベートーヴェンの皇帝を演奏、
ワーグナー好き同士でなかなか楽しい共演になったとか。
今回は移動が多くあわただしいスケジュールだったようですが、
好きなお刺身やお寿司も食し、初めてヒレ酒にも挑戦し、滞在を満喫した模様でした。
ところで、去年はニコライさんどんなメッセージをくれたんだっけと思って見返してみたら、
「辛いことがあっても、それは夏のあたたかい雨のように
実りある出来事につながることを祈っている」みたいな内容でした。
昨年は停滞の年だった自分としては、大変心にしみる言葉であります。
なんとなく言い当てられたような気持ちにもなります。予言者ニコライさんかよ…。
次回の来日はまだ調整中のようですが、また演奏を聴ける機会が楽しみです!