「ピアノの本」5月号(5月から配布スタート)で、
福間洸太朗さんのインタビュー記事を書いています。
(表紙のおコメ顏の人は誰だ?と思ったら、どうやらメンデルスゾーンらしい)
福間さんにインタビューをするのは今回が2回目。
確か前回はドビュッシーのCDが出たばかりのころで、
「徹子の部屋」の放送がある直前。つまり、もう2年近く前か…。
オープニングで福間さんと連弾している徹子さん、めちゃくちゃ楽しそうだったなー。
で、今回のインタビューで主にお話をうかがったのは、
6月11日にヤマハホールで行われる、
泉ゆりのさんとのデュオリサイタルについてでした。
ふたりの共演はピティナのデュオ部門で金賞をとった高1のとき以来ということで、
当時デュオを組むことになったいきさつなども語ってもらいました。
ふたりは今ともに31歳、
シューベルトが世を去った年齢に達したということで、
シューベルトの晩年の作品や、
その他の作曲家が31歳のときに書いた作品を取り上げるというプログラム。
かなり趣向がこらされた内容です。
ところでこのインタビューで興味深かったのが、
本番前、イマイチしっくりこないピアノに出会ってしまった場合は、
自分がとても好きな作品をゆっくり弾いて、ピアノを馴染ませる、というお話。
「フランス語では“アプリポワゼ”といって、飼い慣らすというような意味なんですが…」
とおっしゃっていましたが、
そのときに弾く曲は、決まっているそうです(記事をご参照くださいませ)。
で、インタビュー終了後、
ピアノを弾いているカットもおさえたいということで弾いてもらうことになったとき、
福間さんたら、初対面のCFXでその曲をゆっくり弾きはじめるわけですよ…。
しかも、とても愛情をこめている感じで、実に美しく。
ああ、今まさにピアノがアプリポワゼされておる…。
そう思ったら、なんだかイケナイ場面をのぞき見していているような気がしてきて、
曲が終わるまでの時間、ひとりでやたらドギマギしてしまいました。
弾き終わって、「これがその曲です!」とさわやか~に声をかけてくれた福間さんに、
ちょいとあなた、今私にえらいもん見せたね!と心の中で叫んでおりました。
誌面には、そんなCFX飼い慣らし中の福間さんの写真ものっています。
冊子はヤマハや楽器店で無料配布されていますので、ぜひご覧くださいませ。
この号ではその他、島田彩乃さんのインタビュー、
児玉桃&小曽根真デュオリサイタルのレビューも書いています。
ホジャイノフ君のヤマハホール公演のレビューも載っていましたよ!