わたくし、プレトニョフ氏のこの動画がかなり好きなんですが。
https://www.youtube.com/watch?v=lH-26ObpAuE
演奏の動画じゃなくてすみません。昨年の、来日によせての動画ですね。
しかしこの、良い感じにひねくれたユーモアセンスが光輝いている、秀逸な日本語メッセージ!
こういうしゃべり方のオッサンが身近にいるせいなのか、
それとも本当は正確な話し方がわかっているのに
あえてこういう“日本語っぽい”イントネーションを模倣しているのか、
そのあたりはわかりませんが、
とにかくこの直球じゃないユーモアセンス、これを堂々とできる肝の座り方、
憧れます。
さて、プレトニョフ氏といえば、
自分の求めるものに応えてくれるピアノがないと言ったとか言わないとかで、
何年もの間、演奏活動は指揮者としてのみで、
ピアニストとしての活動からは遠ざかっていましたね。
それが 数年前モスクワで出会ったカワイのピアノをとても気に入り、
再びリサイタルツアーをすることを決めたのだとのこと。
なんていい仕事してくれたんだ、 河合楽器製作所!!
先に行われた6年ぶりのヨーロッパツアーは、
ご自身で静岡の竜洋工場にやってきて選定したSK-EXとともに行ったんだって。
緻密な音楽づくりで知られるプレトニョフをして、
このピアノならば自分の要求に応えてくれるだろうと思わせたのだから、やはりすごい。
そんな“ピアニスト”プレトニョフ氏が、もうすぐ日本にもやってきます!!
今回ももちろんカワイの最上位機種のコンサートグランド、
シゲルカワイSK-EXが用いられる予定とのこと。
プレトニヨフが惚れ込んだ音とは、
そして、あの天才が表現する理想の音とはどんなものなのか、
それを確かめるためだけでも、会場に行く価値がありますよね。
東京公演は、浜離宮朝日ホール(5/23リサイタル)と
東京オペラシティ(5/27協奏曲、5/29リサイタル)があります。
あとは関西で兵庫県立芸術文化センター(5/28リサイタル)。
東京の2つのリサイタルは、それぞれまったく違うプログラム。
ある筋の情報では、浜離宮のほうの残席がそろそろ少なくなってきているとのこと。
まだの方は、チケットお早めにおさえておいたほうがよさそうですよ!!
席数550余りの浜離宮ではきっと、プレトニョフの弾くシゲルが、
隅々まで見事なまでによく聴こえちゃうことでしょう…そうでしょう…そうでしょう…。
…これだけ言っておきながら、
今回わたくしこの時期ある取材のために日本脱出を計画しており、
どの公演もまったく聴けません。
そんなわけで、書いていてだんだん辛くなってきたので、
このあたりで終わりにしておこうと思います。