ヴァン・クライバーンコンクールが始まりました!


ヴァン・クライバーンコンクールの取材のため、テキサス、フォートワースにやってきました。今回も優れたピアニストたちがたくさん。しかも各ステージの課題はほとんど自由なリサイタル、ファイナルまでにコンチェルトも3曲と、聴きごたえたっぷりです。
6/2、初日が始まったところですが、みんな自分の得意技で勝負してくるので、プログラムも多彩だし本当に楽しい!
本日からはじまった予選では、審査員も務めるスティーヴン・ハフの委嘱作品が課題に入っていますが、これがまたそれぞれ印象が違って面白い。

演奏順はこちらから。

もちろん配信がありますが、アメリカのこのコンクールならではの華やかな雰囲気を楽しめるのではないかなと思います。
ライブ配信だと時差的に大変かもしれませんが(テキサスは日本からマイナス14時間)、アーカイブでも聴けますのでぜひ素敵なピアニストとの出会いを楽しみに、演奏を聴いてみてください。

今回も、ぶらあぼONLINEで速報的レポートを、その他、web ONTOMOでは、現地取材にもとづく読み物を執筆する予定です。

さらにそこに書ききれなかったこぼれ話や、ピアノ、調律師さんに関するお話は、こちらの「ピアノの惑星」にアップしていきますので、どうぞお楽しみに。

コンクールの会場、これまでは予選からバス・パフォーマンスホールでしたが、今回から、予選、クウォーターファイナルは、テキサス・クリスチャン大学のホール。そしてコンチェルトが入るセミファイナルとファイナルがバス・パフォーマンスホールです。

こちらは予選が行われているホール。

 

ところで配信をご覧の方はお気づきの通り、このコンクールではスタインウェイのピアノのみが使われます。とはいえ、スタインウェイから2台のピアノ…ニューヨークスタインウェイとハンブルクスタインウェイが用意されていて、そのうちの一台を選んでいるそう。
今日チラッとお話を聞いたコンテスタントは、ニューヨークはブリリアント、ハンブルクの方が落ち着きがあって、自分が弾くドイツものに合うと思ってハンブルクのほうを選んだ、とのこと。もう一人のニューヨークの方を選んだコンテスタントは、メフィスト・ワルツを弾くからそれに合うと思って選んだと言っていました。そうやって、それぞれが個性やプログラムにあったピアノを選んでいるようです。
ピアノ選び、メーカーの種類や台数が増えるほど、選択肢は広がっていいと同時に、短い時間で選択しなくてはならないことがけっこうなストレスになるところもあるようなので、スタインウェイのみ2台からというのも逆に良かったりするようです。いつもお世話になっているあのメーカー選ばないといけないかな、なんていう気遣いも感じずにすみますしね…。

ところでアメリカ、もう誰もマスクしてないよとは聞いていましたが、屋外でマスクをしている人はほぼゼロ。
ホールの中のお客さんも、マスクをしているのは一割くらいでしょうか。もうみんなマスクしてないんだねーと地元の人に言うと、うん、ここはテキサスだからね、という答えが返ってくる。(テキサスだから何なんだ?)

行きのアメリカン航空の機内の中からすでに、CAさんもマスクをしていなかったのにはさすがに驚きました。逆に心配になっちゃう。
マスクをしない人は搭乗拒否、なんていうのはもう過去の話なのでしょうかね。