チャイコフスキー国際コンクール、モスクワから記事を更新します


6月17日~29日に開催される第16回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門を現地で取材することになりました。
こちらの「ピアノの惑星」やツイッターでゆるやかに情報を配信していきますので、
みなさまのネット鑑賞、そしてお気に入りのピアニスト発見のお役に立てていただけたらと思います。

ピアノ部門出場者は、わずか25名。出場者リストはこちら

相当な数の実力者が応募していたようなので、書類&DVD審査を通過するだけでもかなり大変だったようです。結果、1次予選から、すでに注目されている若手ピアニストのミニリサイタルを連続して聴くみたいなことになりそうです。
もう日本にマネジメントがあったり、来日リサイタルをしたことがあったりする人もたくさんいますね。日本人では、藤田真央さんが出場します。

1次予選の演奏順も発表されました。こちらで見ることができます。

1次予選は6月18日(火)、現地時間13時スタート。
ライヴ配信ももちろんあります。日本とモスクワの時差は6時間。
上記のページは「Select Time Zone」から日本を選ぶことができるので、日本での配信の時間を簡単に確認できてべんりですね。

で、今回のピアノ部門、豪華なコンテスタントの顔ぶれに加えて注目すべきは、ピアノメーカーがなんと5社出るということ。コンクールでおなじみのスタインウェイ、ヤマハ、カワイ、ファツィオリに加えて、なんと、中国のパーソンズも初参加するのです。
ついに! 中国のピアノが! コンクールのステージに…!
どんなピアノなんでしょうね。楽しみです。

ちなみに、ピアノ搬入の様子を紹介したロシアのニュース番組の映像がこちらで見られます。

ロシア語なので何を言っているのか私にはわかりませんが、
モスクワ音楽院大ホールへのピアノ搬入は、担いで登るしかないということが、とりあえずわかります…。

さて、チャイコフスキーコンクールでは、今回からこれまでのピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽に加えて、木管、金管楽器部門も新設されました。ますます巨大化して、全部門一斉に開催。もし自分がコンクール事務局のスタッフだったらと思うとゾッとします。想像でしかありませんが。
開催地は、ピアノとヴァイオリンのみモスクワ、そのほかはサンクト・ペテルブルクです。
ゲルギエフが総裁に就任して3度目の開催…しかし、実務を担う事務局の体制が毎回のように変わり、さすがロシアンな混乱の中で全てが進行していることが、日本にいながらにしてじんわり感じられます(コンクール事務局とやりとりをしている感触で)。

4年に1度のチャイコフスキーコンクール、わたくし前回は取材をパスしているので、8年ぶりの訪問となりますが、諸々スムーズにいくのか、今から不安でいっぱいです。まあでも、行けばなんとかなる。

そのようなわけで、現地からの記事の更新、どうぞお楽しみに。